日本各地の風物詩



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えんぶり(青森県八戸市)



えんぶりや打ち揃ひて大地踏む
 「えんぶり」は、青森県南部地方(八戸、七戸等)で広く行われている国の重要無形民俗文化財である。
 各地域で新春を告げる行事として家々を回る。家々を回ることを門付けと言う。毎年217日には、各地のえんぶり組が八戸市の長者山新羅神社に集まり、舞を奉納し、一斉摺りとして市内を回る。地元の人は、地味な祭りといっていたが、春を待つ東北の人々の祈りや願いが伝わり圧巻である。
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三社大祭(青森県八戸市)

煌めきて山車は山背を跳ね返す

 八戸三社大祭(はちのへさんしゃたいさい)は、約300年の歴史と伝統を誇る国の重要無形民俗文化財である。おがみ神社・長者山新羅神社・神明宮の三神社の神輿行列と山車組が圧巻である。毎年7月31日から8月4日までの5日間で100万人もの人が集まるという。
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  雪燈籠祭(青森県弘前城)



雑踏の雪踏む音の静寂かな

 青森県弘前城の雪燈籠祭りに行く。当日は良い天気のためか人出の多さに驚く。しかし、足音は、アスファルトの硬い音ではなく、雪を踏む音。暫し、心静かに感じることとなった。
 遠くに臨む岩木山も雄大である。
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ねぶた祭(青森県青森市)


時惜しむねぶた静かに海渡る
 ねぶた祭は、青森市の夏祭りで8/2から8/7の間、毎年開かれている。ねぶた祭は、七夕祭や精霊流等の行事が融合したと言われている。「ねぶた」と呼ばれる灯籠を流して先祖の霊を弔うとともに無病息災を祈るようになった。現在のねぶた祭りでも最終日には海上運行として精霊流しを行っている。
 祭では、東北の短い夏を満喫するように「ラッセラー・ラッセラー・ラッセラッセ・ラッセラー」の掛け声とともに跳人(ハネト)がねぶたの周りを跳ね回っている。
 青森県内では、青森市のねぶたのほか、弘前、黒石など同じような夏祭りが催されている。なお、青森では「ねぶた」、弘前では「ねぷた」と呼ばれている。
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ねぷた祭(青森県弘前市)



地に響く太鼓にもゆるねぷたかな
 弘前ねぷた祭は、武者絵が描かれた扇形のねぷたに大太鼓の囃子とともに城下町弘前を練り歩く夏まつりである。毎年、8/1から8/7の期間で催されている。
 農民の眠気や怠け心などを流す、「眠り流し」という行事が「ねぷた」の語源であり、「眠り流し」から「ねむたながし」「ねむた」「ねぷた」と変化していったといわれている。
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立佞武多
(青森県五所川原市)




立佞武多津軽の天を突き刺して
 青森県五所川原の立佞武多祭りは、青森県五所川原市で毎年8月4日から8月8日の間に開催される夏祭である。 「青森のねぶた」と「弘前ねぷた」と並ぶ青森三大佞武多の一つで、高さが20mを超える佞武多の運行は圧巻だ。約19トンの巨大な佞武多が「ヤッテマレ!ヤッテマレ!」の掛け声のもと、五所川原市街地を練り歩く。佞武多は、専用の倉庫に納められ、倉庫から出ることを出陣と呼ばれている。
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鷽替(大阪市大阪天満宮)




鷽替えの今年の嘘はあと三度
 鷽替神事は、前の年に知らず知らずのうちについた嘘を嘘として今年の吉に取り替えるという神事と伝えられている。大阪天満宮では、初天神の1月25日と前日に斎行される。鷽の形の入ったお守りを受け取り、境内の結界の中でお守りを交換しながら歩き回るものである。
 神主の「替えましょう、替えましょう、嘘を真に替えましょう。」の掛け声に合わせて声を掛けながら巡る。「あと三回」の掛け声の後、近くの方と3回交換し、お守りを開封する。金、銀、土が記載されていると特別な鷽のお守りと交換して頂ける。金は、大嘘つきと紹介されていた。笑って鷽のお守りを交換する楽しい神事であった。
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