西国三十三所巡礼の旅

平成15年(2003年)4月、JRのキャンペーン「西国三十三所巡礼の旅駅から始まる、心の道しるべ」の広告を見て西国三十三観音を知ることとなりました。四国八十八所巡礼は、お遍路さんで有名でしたが、関西にも、古来、同じような巡礼がることを知ったのです。
 何か、ストレスのような鬱憤が山積し、合わせて、メタボ解消のため、駅から歩いて三十三ヶ寺を回ることとしました。それぞれのお寺で朱印と散華をいただきました。
 なお、各寺の詳細な情報は、多くのホームページにでているので、旅の途中での出来事や思いついたことを記載しています。多少の偏見や間違いはご容赦願いたいと思います。

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第1番     那智山         青岸渡寺
第2番 紀三井山 金剛宝寺護国院(紀三井寺)     
第3番 風猛山 粉河寺
第4番 槇尾山 施福寺(槇尾寺)
第5番 紫雲山 葛井寺
第6番 壺阪山 南法華寺(壺阪寺)
第7番 東光山 岡寺(龍蓋寺)
第8番 豊山 長谷寺(初瀬寺)
第9番 興福寺 南円堂
第10番 明星山 三室戸寺
第11番 深雪山 上醍醐寺
第12番 岩間山 正法寺(岩間寺)
第13番 石光山 石山寺
第14番 長等山 園城寺(三井寺)
第15番 新那智山 観音寺(今熊野観音)
第16番 音羽山 清水寺
第17番 補陀洛山 六波羅密寺
第18番 紫雲山 頂法寺(六角堂)
第19番 霊?山 行願寺(革堂)
第20番 西山 善峯寺
第21番 菩提山 穴太寺
第22番 補陀洛山 総持寺
第23番 応頂山 勝尾寺
第24番 紫雲山 中山寺
第25番 御嶽山 清水寺
第26番 法華山 一乗寺
第27番 書寫山 圓教寺
第28番 成相山 成相寺
第29番 青葉山 松尾寺
第30番 厳金山 宝厳寺(竹生島)
第31番 姨綺耶山 長命寺
第32番 繖山 観音正寺
第33番 谷汲山 華厳寺


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14番札所 園城寺(三井寺)  平成15年4月27日(日)
 
 JR湖西線 西大津駅から歩く。三井寺は、三代の天皇の産湯に使われた井戸に由来しているらしい。本堂脇の湧水から、カポカポと長閑な音がしている。遠くの「びわこ競艇場」のモーターボートの音が聞こえてくる。(帰りに、少し勝たせていただいた。ご利益かな?)
 朱印の頂き方も分からず釈迦堂で教えていただき初めての朱印に記帳して頂く。ところが、札所は観音堂、三井寺では5箇所のお堂にご朱印があるとのこと。観音堂に参拝し、ご朱印と散華を頂く。「さんが」というらしいが、参拝の方々は「はな」と言っていた。奥(上部)には、そろばん塚があり遊歩道が整備されている。

散華

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23札所 勝尾寺  平成15年5月11日(日)
 
 JR新大阪から地下鉄御堂筋線にて千里中央駅下車、阪急バスで「勝尾寺」下車。今回の歩く距離は短かった。バスは、1時間に1本程度、830円の距離。千里中央駅の阪急バス案内所を訪ねると時刻表を渡され、親切に教えていただいた。勝運のお寺とのことで1,500円の「勝」Tシャツを販売していた。お経がスピーカーで境内に流れ、山門付近は近代的な建物になっていた。
 参道は「しゃくなげ」が見事で、雨の中、多くのカメラマンがシャッターを切っていた。雨のため、1時間ほど散策して次の総持寺に向う。帰りは、バスで「小野原」を経由しJR茨木駅で下車した。

散華

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22番札所 総持寺   平成15年5月11日(日)
 
 雨の中、JR茨木駅より歩く。以前、昭和63年頃住んでいて、総持寺には行ったこともあったが道に迷い、1時間30分程要した。道中「川端康成記念館」があった。以前、茨木市民であったが、川端康成と茨木市に縁があるとは知らなかった。
 山門前の手洗いの水は、センサー付で手を近づけると水が出る。 以前は、池に多くの亀がいたが、本日は、雨のためか見られなかった。

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12番札所 正法寺(岩間寺)   平成15年5月17日(土)
 
京阪電車で「石山寺」下車。案内では、石山寺駅からバスに乗車し、近くのバス停から徒歩1時間とのことであったが、当日は、縁日か何かで「岩間寺」バスが臨時運転していた。
 バスは、1時間に1本程度であったためか満員であった。バス待ちの間、地元の人から「目の前の瀬田川は、カヌーやカッターのメッカ」と自慢げに説明を受けた。バス賃は、270円たいした距離ではない。

 当日は、何か特別な日で、不動堂では「不動護摩」が行われていた。御坊さんの勧めで、堂内に上がり参拝する。燃え上がる炎に暫し見入った。何か落ち着き安らぐ一時であった。ほら貝の響きもまた心に心地よいものがあった。境内では、餅まきがあった。僧曰く、撒くのは1回、危ないので2つずつ配るとのこと。年配の方も多いのでなるほどと思う。
 日本三大霊場の一つとのこと。1番から順番に回っている女性にあった。こちらは、近くから、場当たり的に回っている。仕事にやり方も同じと反省。
 山頂には、「東海自然道」の標識があり、「上醍醐寺(11番札所)」まで6kmとあった。歩き遍路の道標かと思う。是非、次は、歩いて回りたい。帰りは、バスを使わず、石山寺まで歩いた。下り道だが、1時間30分要した。パンレットにある上りの1時間は相当のペースと思う。

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13番札所 石山寺   平成15年5月17日(土)
 
岩間寺から歩いて石山寺に来た。門前には「しじみめし」の店多い。既に昼食を済ませたので、今回は、食べそびれた。残念!!
 山門からの参道は樹木も多く気持ちよく散策できた。三十三ヵ所フダクラ山?は500〜600mの間に三十三観音が並んでいる。石仏の表情は、豊かで印象的であった。笑っているような顔、困っているような顔、怒っているような顔と、飽きないものだ。1番観音の近くの高台から10mほど上ったところから見る本堂は、お勧めである。境内を一回りするのに1時間ほど要し、菖蒲園や多宝塔があり、絵を描く人も多かった。
 帰りは、バスを利用し、「石山寺山門前」から「JR石山」まで230円、京阪電車で「京阪石山」から「三井寺」まで230円の距離であった。

散華

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30番札所 宝厳寺(竹生島)   平成15年5月18日(日
 
 JR湖西線 近江今津駅から近江今津港へ徒歩で行く。琵琶湖の西岸の港である近江今津港から竹生島に渡る。船で40分の距離。7/1〜10/30の間は20分で着くが、その他の期間は漁の関係で遠回りをする。当日は、白衣の団体と乗り合わせた。「同行二人」と書かれていた。お遍路に疎いので夫婦と思いきや「どうぎょうににん」と読み、弘法大師を意味するらしい。船は空いていて「びわこ就航の歌」「びわこ哀歌」が流れ、のんびりとした風情であった。
 小さな島なので階段が多い。お寺の案内も丁寧でよい気分になった。古くからのお寺で、「唐門」は、国宝、「観音堂」「舟廊下」など多数の重要文化財がある。元は神社とのこと、「かわら飛し?」が有名で小さな素焼きの杯2枚に願い事と氏名を書き投げるものである。300円。
  神社では200円の小判のお守りがあり財布に入れておくとお金がたまるとのことで、早速、財布に入れたが、いつの間にか無くしてしまった。

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28番札所 成相寺   平成15年5月24日(土)
 
 JR西舞鶴から北近畿タンゴ鉄道に乗り換え、天橋立駅下車、西舞鶴〜天橋立620円。リフト・施設入場料をセットしたフリーキップ(1,900円)を勧められたが、徒歩で向う。天橋立の松林を通り抜け、リフト乗り場横からは、整備された「近畿自然歩道」が続いて歩きやすい。道路は、一般車両通行禁止でバスが時々往来するのみ。

  12:10リフト乗場→0.7km→12:40傘松公園12:50→1.1km→13:10成相寺

 弁天山展望台にて「かわらけ」素焼きの杯投げ。全国の山岳霊場では古くから行われているとのこと。3枚100円で願いを込めて投げた。納経所は若い僧が担当。なかなかの達筆。 一言地蔵があり思いを祈願した。
 剣に龍が巻きついたお守り「人生勝負」を描かれている。500円で購入した。これがご利益なのか、帰宅するとビール会社の懸賞品が届いていた。更には、翌日の競馬、メインレースでは、駄目かと思ったが1着馬が降着し馬券が当たった。残念ながら、どこかで紛失し今は無い。

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11番札所 上醍醐寺  平成15年6月7日(土)
 
 JR山科駅から地下鉄に乗り換え、「醍醐」下車。醍醐寺内に上醍醐寺への参道口があり、醍醐寺から上醍醐寺まで2.2km、1.5時間かかった。醍醐山頂は、標高450m。山頂には、「岩間寺5km」の標識があった。
 納経所には、数十冊の納経帳を持った3名の若者がいた。聞くと、巡礼団体のツアーコンダクターらしい。年配者には、大変な道だと思う。ツアコンの方々も白衣、参加者は、別の場所で参拝しているとのこと。
 50歳くらいのご婦人曰く、「西国はきつい、四国は、バスですぐだから楽だった。」
 上醍醐寺で1時間ほど過ごし、下山する。30分ほどで不動の滝、水を飲み、頭から水をかぶり良い気持ちになる。中間地点、鶯の鳴き声が聞こえてきた。

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10番札所 三室戸寺  平成15年6月7日(土)
 
 13:30醍醐寺口→(バス)→京阪六地蔵→(徒歩)→JR六地蔵駅→(JR)→JR黄檗駅→(バス)→三室戸→(徒歩10分)→14:20三室戸寺の経路で行く。

 通称、紫陽花寺、夜のライトアップは見事とのことであった。門前は、大変な賑わい。当日は、俄かに暗くなり、雷が鳴り始めた。30分ほどの雨宿り。本堂の階段に腰掛(失礼ながら)ボーと雨の風景を眺めるのも何か癒される思い。

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15番札所 観音寺(今熊野観音寺)  平成15年6月8日(日)
 
 JR東福寺下車、徒歩20分。途中、東福寺内で道に迷う。東福寺は広い。明暗寺があり、尺八根本道場があった。時代劇で見かける虚無僧の寺かと思う。
 京都一周トレイル東山コースの標識があり、多くのランナーを見かけた。今熊野観音寺付近は、コース内のNo8地点。納経所で納経帳の表紙に「朱印帳 氏名」を記入してくれた。いままで、白いままであった。
 納経帳の朱印の下にかかれる文字は、「大悲殿」。大悲殿のほか観音様の名を書いたり様々とのことであった。人が少なく静かで落ち着く。奥には医聖を祭ったお堂があった。
 西国三十三ヶ所巡拝の道は、自寺は抜いてあるとことが多いらしいが、ここは、自寺を含む三十三寺がある。泉涌寺(せんゆうじ)の山内寺院であり、泉涌寺もまた驚くほど広い。

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20番札所 善峯寺  平成15年6月21日(土)
 
 JR向日町駅下車。向日町駅前では、発掘調査の説明会が開かれていた。バスの待ち時間10分程見学。学芸員?の方が熱心に説明していた。もっと聞いていたかったが、バスの時間で先を急いだ。阪急バスで30分340円の距離。アクセスは便利だが、バス停から登り坂5分。急こう配の坂である。境内もアップダウンが多いが京都市内を望む展望はすばらしい。仏画の展示室で暫し休憩。昔不均一なガラスが残り、風景がゆらいで見えるのも面白い。まだ、このようなものが残っていると感慨ひとしお。紫陽花が1万本とのこと。あちらこちらに植わっている。

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18番札所 頂法寺(六角堂)  平成15年6月22日(日)
 
 京都市内の古刹。郊外の大きな寺院と比べるとやや小さく感じる。ここでも団体の納経帳をバック一杯に持った案内人がいたので、納経所に列ができていた。雨の中、次のお寺に向う。

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19番札所 行願寺(華堂)  平成15年6月22日(日)
 
 京都御所の南側にあり、六角堂から徒歩で行く。雨宿りを兼ねてのんびり過ごす。境内には「泰山木(タイザンボク)」の白い花が見られた。木蓮に似ているが咲くとすぐ散るらしい。雨宿りをしながら納経所の方からいろいろ説明して頂いた。泰山木は中国から伝わった木で今が時期。多くの写真家が写真を撮りに来るらしい。雨のためか、参拝者も少なく、暫し、ボーとくつろいだ。この間、外国の方が1人写真を撮りに来たのみ。小雨になったので、河原町まで歩き、地下鉄でJR京都駅に向った。

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6番札所 一乗寺  平成15年6月28日(土)
 
 このお寺の納経帳には「大悲閣」の文字と朱印(宝印)。大悲○の殿、閣は、観音様の居る場所を指すものとのこと。閣は、高所や舞台のような場所、殿は、平地を意味するとのことである。清水寺は、「大悲閣」とのこと。本堂は、改築中のため、仮設のお堂で参拝。境内は広く、奥には「賽の河原」がある。当日は、雨のため人影はなかったが、蛇が出たので途中で引き返す。納経所で朱印を頂くとき、右の人のほうの方が字が上手いと勧めてくれた。

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27番札所 圓教寺  平成15年6月28日(土)
 
 駐車場からは、市営ロープーウェイで往復900円。標高370m。ロープーウエイのない昔は、山岳寺院か密教のような所だったと思いを馳せる。ロープーウエイからお寺の本堂までは、ワゴン車(8人乗り)での送迎があるが、歩いて10分程度なので、歩くのが宜しいと思う。
 ここでの朱印帳は、「摩尼殿」、観音様の手に乗せている玉が「摩尼」とのこと。朱印所では、若い女性が応対してくれたが、以前は、女人禁制のお寺であったとのこと。本堂は、立派な舞台造りである。本堂からの眺めは、趣もあり良かった。特に、当日は、小雨に舫った風景が格別であった。
 平成18年には、1,000年法要が営まれるとのこと。観音堂の奥には護摩堂があり護摩が焚かれていた。境内は広く、多くの建物がいたるところにあり、散策するには良いところである。境内の三十三ヵ所巡りの像は全てブロンズで見事である。

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29番札所 松尾寺  平成15年7月21日(月)
 
 この年は、まだ梅雨も明けず、当日も雨の予報ながら出発。幸い、晴れとなった。九州各地、特に、熊本県水俣では雨の被害が大きいとの報道があった。
 JR松尾寺駅から、「近畿自然歩道」の標識に沿って歩く。大半は、アスファルトで舗装された道。駅からお寺までは約3.2km、40分ほどの道のり。お寺の前には、小さな蕎麦屋や休憩所がある。情緒ある田舎の風景。境内は、広くはないが、人も少なく、のんびり過ごせた。

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25番札所 清水寺  平成15年8月2日(土)
 
 初めての「青春18切符」を利用して鉄道の旅に出る。舞鶴〜綾部〜福知山〜相野のルートで、9:17JR相野駅着。しかし、10:24までバスがない。バスで35分、570円では、そこそこの距離、歩いていくことを断念した。待ち時間は、三十三ヶ所巡礼中のご婦人との会話。上醍醐寺の桜は素晴らしいと勧めていただいた。
 バスには、6人。「清水」バス停で降りて歩くこともできる。バスでそのまま行けば、終点「清水寺」バス内で、運賃のほか入山料300円を支払う。面白いシステムと感心した。
 納経帳に記載された文字は「大講堂」だった。境内には、清水寺由来の井戸があり、水面に顔を映せば3年寿命が延びるとのこと。果たして、寿命はいくつになったのか?
 バス時間の関係で境内40分散策して帰る。JR相野駅12:20の快速で次に向う。ビールと握り飯が美味い!!電車の旅の醍醐味。

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24番札所 中山寺  平成15年8月2日(土)
 

 清水寺(JR相野駅)からJR快速に乗り、宝塚乗換え13:04JR中山寺駅着。車中、伊吹山登山に向う人と出会う。この方は、仕事の後の山登りとか。JR米原で下車し、バスで登山口まで行き、0:00から登り始めると御来光を拝めるという。頂上の宿泊施設でも泊まることができるとのこと。1泊1,500円、前日からだと2,000円とのこと。安いと思うが、彼は、高いといっていた。
 中山寺は、多くの人で賑わっていた。参道には、エスカレータもある。
 八月九日は星下り(四万六千日功徳の日)で西国三十三ケ寺の観音様が集まる日とのことである。その様子は流れ星のようであるらしい。西国三十三観音総供養の日である。
 ここでも、2人の若者が百冊あまりの納経帳を携えて朱印をもらっていた。真新しい納経帳も見られたので、「インターネットかなにかで売るのか?」と聞いてみると、「ツアーの客が並ばなくて良いようにやっている」とのことであった。
 帰りの途中、福知山線「市島」近くでパラグライダーをやっていた。風が強いのかフラフラしていた。久しく飛んでいない。

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4番札所 施福寺(槇尾寺)  平成15年8月10日(日)
 

 前日の9日から1泊2日で巡礼するつもりが、台風10号のため昨日は断念。本日、日帰りとした。JR阪和線「和泉府中駅」下車、南海バス停まで歩く。「平車庫前」8:30発、9:20「槙尾山口」着、50分620円。
 バス停には、「山門迄十町(440m)」「本堂迄十町(1km)」の標識があった。槙尾山口からは、車の離合もできないような細い道を登る。道の脇には清流が流れ、涼しく気持ちが良い。歩いて30分で門前に到着。門前には数件の店がある。参道では、会う人が皆、「おはよう」の声を掛けてくれ、気持ちも清清しくなる。
 11:05のバスに乗車、12:03の快速で紀三井寺に向う。

散華

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2番札所 金剛宝寺護国院(紀三井寺  平成15年8月10日(日)
 

  4番札所 施福寺(和泉府中)からJR快速で「紀三井寺」に向かう。13:02着、1時間かかった。
 お寺は、駅から近い。新仏殿「こころの燈台」建立とあった。新しいせいか、朱が鮮やかでカラフルな印象を受けた。納経帳には、「救世殿」と記されていた。暑さのせいか、日付を間違え、修正されていた。暑いせいか誰もが良く知る寺院の割には参拝者が少ない。休憩所は、風が良くとおり気持ちが良い。寺の名の由来の三井のうち、吉祥水を見つけ、水を飲む。顔を洗い、掛けてあった手拭いで手を拭くと、手拭のうしろの看板が目に入った。和歌山中央保険所「飲料の場合は、煮沸するように・・・」
 山頂近くの弁才天まで上った。上り口には「夜間通行止、夜間注意」の看板。下りでは、土留めの鋼に躓き転びそうになった。転倒したら大怪我と冷やりとした。
 14:25JR紀三井寺発に乗車し次に向かう。
 


吉祥水

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3番札所 粉河寺  平成15年8月10日(日)
 

紀三井寺から14:25発JRで和歌山へ、和歌山で14:32王子行きに乗り換え、15:26粉河着。
 境内は広々とし良く手入れされている。納経帳には「奉拝大悲殿」と記されていた。庭園は、桃山時代のもので、見事な石庭があった。


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21番札所 穴太寺(あなおうじ)  平成15年8月17日(日)
 

JR京都駅から山陰本線園部行き乗車、亀山下車。バスに乗り10分、穴太口(あなおうじ)到着。当時、バスは、休日のため半額の110円であった。バス停からお寺は近いはずだが、方向を間違え、京都学園大学の近辺まで迷い込む。約50分の良いウオーキングになった。バスの本数が少ないので注意を要す。駅から穴太寺まで約4km、歩いたほうが良かったと思う。
 境内は、さほど広くないが、庭園は見事であった。当日は、参拝者も他に居なく、庭園を眺めて一人悦に入っていた。納経所の方から「なで仏」の由来など丁寧に説明していただいた。「なで仏」の布団をめくり自分の悪いところを願うと良くなるとのこと。「頭と胸」をなで、「短気を起こさぬこと、イライラしないこと」を願った。朱印は「聖大悲殿」聖とは観音様のことを言う。


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5番札所 葛井寺(ふじいでら)  平成15年8月17日(日)
 

JR亀岡→京都→大阪→天王寺(約1時間30分)の経路でJRを乗り継ぎ、天王寺で近鉄「阿部野橋駅」まで歩き、藤井寺で下車。準急で15分290円。
 ここで、納経帳と朱印帳の違いを初めて知る。納経帳は、寺ごとに経を納めるために順序立てて製本してあるもののこと。私のは、白紙の九十九折タイプ、これは、朱印帳と呼ぶらしい。朱印を頂いて拝むのが基本らしい。朱印帳に書かれた「大悲殿」は大きな悲願を叶える館の意味とのこと。お寺の納経所(朱印所かな?)方から親切に教授していただいた。巡礼の順序は、気にしなくて良いと。


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9番札所 南円堂  平成15年8月17日(日)
 

近鉄で藤井寺から阿部野橋駅まで戻り、14:57阿部野橋に到着。JR天王寺から奈良に向う。奈良公園の一角にあり、付近は鹿が多い。興福寺南円堂、近くに北円堂もあったが閉じられていた。
 境内は、思いのほどは広くないが、離れてみる五重塔などは、世界遺産に相応しい趣があった。藤沢池からの五重塔は素晴らしいと思った。デジカメで写真に収めたが、目に映った大きさや感動は写真に上手く撮れない。ベンチに腰掛けてのビールの一時は格別であった。5時を知らせる音楽が流れてきたので帰ることとした。


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7番札所 岡寺(龍蓋寺) 平成15年8月29日(金)
 

8:10JR桜井駅着、8:35のバスに乗車、岡寺下車。平日のせいか、境内に参拝者はいない。朱印には「厄除大悲願」と書かれていた。白い大きな観音様は、何か優しい表情を見せていた。境内を散策して10:00にお寺を後にする。サイクリング用の案内があったので地図を頼りに、近鉄「飛鳥駅」まで歩く。途中、40分ほど歩くと高松塚古墳があった。思ったより小さく、よく見つけたものだと感心した。近くは明日香村の古墳等が多い所らしい。


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6番札所 南法華寺(壺坂寺) 平成15年8月29日(金
 

近鉄「飛鳥駅」から「壺阪山駅」へは1駅、約10分の距離。壺阪山駅からバスでお寺に向う。
 開創1,300年、広々として静かな境内である。本堂も大きく朱が鮮やかである。参道入り口には「目薬の木」があり目痛に良いとのことで、壺坂縁起や浄瑠璃にも登場するらしい。寝観音のお顔は幸福そうに見える。
 お守りがユニークである。小さな壺がついたもので「思う壺お守り」という。中にある紙に願いを書けば叶うとか。ひとつ買い求めたが、未だ願い叶わず。
 13:51バスで近鉄「壺坂山駅」へ戻る。


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8番札所 長谷寺(初瀬寺)  平成15年8月29日(金)
 

近鉄「壺坂山駅」から「長谷寺駅」へ360円の距離。15:30山門着。荘厳な趣で奥に広々とし、ゆったりとした印象を受ける。本堂の観音様が大きく迫る。本堂から張り出した舞台は見事で、朱印帳には「大悲閣」と記されている。お寺には、山号と寺号があり、ここは、豊山長谷寺とのことであった。
 奥の院までは、距離がある。途中、10人ほどの僧の集団がお経を唱えながら歩いてきた。たぶん、修行僧と思われる。会釈をすると合掌して返してくれた。近くには、西国巡礼開祖、徳道上人霊廟があり、番外札所 法起寺とあった。また、宿屋が多くある。


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16番札所 清水寺  平成15年12月30日(火
 

JR京都駅から市営バス「五条坂」下車し、徒歩10分で清水寺に到着した。朱印帳には、「大悲閣」と記載された。本堂が二層になっていることから「閣」を使用するとのことである。朱印帳を受け取る時に合掌していただいた。何かありがたい気持ちになる。観音念誦法(般若心経等)を頂いた。年末のためか人が多い。音羽山から湧き出る清泉、音羽の滝を眺め、次に向う。


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17番札所 六波羅蜜寺  平成15年12月30日(火)
 

清水寺からゆっくり歩いて30分。朱印帳には「六波羅堂」と記載された。宝物館は、小さいながらも趣があり、重要文化財の「空也上人像」、「平清盛像」は、写真では良く見るが、細部まで見ることができ感激した。特に、「平清盛像」の顔の表情は、見れば見るほどに何とも言えない妙味がある。「空也上人像」は入り口の正面にあり、太陽の光がガラスケースに反射し、見にくいのが難点である。斜め横から眺めれば解消される。
 約40分でJR京都駅まで歩く。


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31番札所 長命寺  平成15年12月30日(火)
 

12:31 JR京都駅発の新快速に乗車、13:00近江八幡駅に到着。めずらしく、待ち時間なしの13:05近江鉄道バスに乗車、約20分で長命寺に到着した。バスは、3〜4本/時間あり、比較的便利である。近江八幡市は、水郷の里で、至る所に遊覧船などの船着場がある。
 まずは、長く伸びる石段にびっくり。808段で本堂まで続く。約20分で本堂着。琵琶湖の眺望は素晴らしい。年のせいか、下りの石段を怖く感じる。
 JR近江八幡にバスで戻りJR普通列車乗車、15:20能登川駅着。パンフレットによれば、「バス10分、徒歩40分」と記載されていたので、「観音正寺」は断念する。


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32番札所 観音正寺  平成16年5月2日(日)
 

今回は、車で出かけた。お寺近くの「きぬかさ公園」の駐車場に車を止めて歩くことにした。40分ほどで山門に着いた。公園の駐車場近くに「観音正寺口」のバス停があったので、バスで来るのと同じ経路となった。細い石段が続く。山門には「安土・石寺・楽市方面」の標識があり、立派な参道があった。こちらが表参道と思われる。


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1番札所 青岸渡寺  平成16年9月20日(月)
 

インターネットで「熊野古道フリー切符」が通常の半額7,500円で発売していることを知り、名古屋から日帰りすることとした。8:14南紀1号乗車、「紀伊勝浦駅」下車し、この後、那智駅まで電車で戻ったような気がするが記憶が曖昧になってきた。11:50熊野交通バスに乗車、12:07「井関駐在所前」下車360円の距離。歩いて青岸渡寺まで向う。大門坂は、600mしかないが日頃の運動不足がたたり息切れ?!
 13:50約1時間30分かかり山門、仁王門に到着。那智石は、那智黒として聞いたことがある。彫刻や碁石の土産物屋が多くあった。境内は広く、那智神社が隣り合わせ、那智の滝も臨むことができる。那智の滝へは、歩いて少々。
 14:45下山開始。途中の大門坂入り口の「大田坂茶屋」では、平安装束の貸し出しがあり、若いカップルや親子が記念写真を撮っていた。15:50「市野々小学校前」からバスに乗車、16:10駅到着380円。港にも多くの食堂があるが、駅前で「まぐろ丼」とビールで1日を締めくくった。南紀8号で帰る。


大門坂

散華

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32番札所 観音正寺  平成16年5月2日(日)
 

今回は、車で出かけた。お寺近くの「きぬかさ公園」の駐車場に車を止めて歩くことにした。40分ほどで山門に着いた。公園の駐車場近くに「観音正寺口」のバス停があったので、バスで来るのと同じ経路となった。細い石段が続く。山門には「安土・石寺・楽市方面」の標識があり、立派な参道があった。こちらが表参道と思われる。


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33番札所 華厳寺  平成17年5月3日(火)
 

西国三十三箇所巡礼は、順不同で回ったが、最後は、33番札所と決めていたため、転勤もあり、二年を要した。名鉄(名古屋鉄道)で行こうと思い名古屋駅から名鉄に乗る。岐阜で、揖斐・谷汲線が廃止になったことを知り、JRで大垣に出て、樽見鉄道で「谷汲口」下車650円。レールバスと呼んでいた。約40分歩くと山門に着く。参道の途中には、廃線となった名鉄電車の駅舎や赤い電車が見られた。参道には、多くの茶店や土産物店が並び大いに賑わっていた。田楽であろうか、味噌の焼ける匂いが漂っていた。朱印帳には、朱印が3つ、「大悲殿」「満願堂」「笈摺堂(おいばるどう)」と記載されている。「笈摺堂」には、多数の笠、納経帳、杖などが奉納されていた。約1時間歩き奥の院に到着。1.5kmの山道で素人には険しかった。湧き水があり、美味しかった。
 帰りは、別ルートで帰ることにした。近鉄バスで「谷汲」から「近鉄揖斐駅」(550円)まで行き、近鉄で大垣(370円)に向かった。